溶剤穴開け工法は特殊な溶剤で石材やセラミックタイルに元々開いている微細な穴(ボーラス)を広げ、濡れた時に吸盤効果を発揮させる工法です。塩酸や硝酸等の劇薬を使用しない安全な溶剤工法です。

 

●「アクアグリップ®」は雨水などが原因で滑るタイルや石材を利用した床面に効果的!

通常、床面と足が密着した状態で歩行するとガラスの上でも基本的には滑りにくいものです。そこに水・油脂成分・土砂などの第三要素が床面と足の間に入り込むことによって「すべり」が発生します。
さらに浴場・プールサイドなどは水アカ・水道水及び温泉成分・体脂肪等が付着すると滑りの勢いがさらにレベルアップします。

当工法はこの水や油などの液体を逆に利用してしまうことに秘密があります。
特殊な薬剤にて約7マイクロメートル(*注)という肉眼で確認できない穴を床材表面に無数に開けることで、表面張力効果を増加させて接地面が滑りにくくなるのです。
(*注) 1マイクロメートル=1000分の1ミリ

 
グラスに一杯の水を入れて手の平で押さえるとグラスがくっついて持ち上がります。防滑の原理は上記のように、床材の表面に無数のグラスが並んでいて、足(靴)がくっついてすべらなくなるのと同じ原理です。
 

すべり止め工事の効果 

※防滑施工面を電子顕微鏡で1,000倍に拡大(磁器タイル)
左の写真が施工前、右の写真が施工後です。

 

 
※防滑施工面を電子顕微鏡で3,000倍に拡大(御影石・本磨き)
左の写真が施工前、右の写真が施工後です。
 
 
石、タイルの表面にはもともと微細な穴が開いています。その表面に防滑改修溶剤を塗布することにより、元来開いている穴を少し広げたり、穴の数を増やしたりします。開いた穴の大きさは幅、深さとも7~10マイクロメートル程度で肉眼では確認できません。使用する溶剤は水溶性で、加工後、水で洗い流しますので、床面には一切残りません。
 
 
 

特徴 磁器タイルやセラミックタイル、石材に有効な防滑工法

 
安全な溶剤で広げられた穴は、濡れた時に効果を発揮します。また汚れやすくならないように施工後にノンスリップタイプの超撥水ガラスコーティング(オプション)を施工します。
 
 

推奨母材
各種石材 セラミックタイル 各種タイル

●「アクアグリップ®」の5大特徴


1.タイル、石材等の床が水に濡れても滑りにくくなります。
2.現状のタイル、石材等の床材に施工できます。
3.防滑効果の強弱を選択できます。
4.床材が磨耗しない限り効果が持続します。(現場条件によりメンテナンスは必要)
5.現状の景観をほとんど変えません。